お隣さんだと言いにくい現実…父親が突然の訪問してきたら

ある日、彼に会うこともなく部屋の中でのんびりと過ごしてると、父親からの連絡がありました。
近くまで来ているからそのまま私の住んでいる部屋まで行くと言う事でした。
多分実家を出て一人暮らしをしている私の事が気になるので見に来たのでしょう。
とはいえ、突然の訪問自体は私には凄く迷惑なことだったので、来なくて良いと言う事を伝えた所、もう近くに来ているからすぐに行くと言う返事が来てしまい、結果的に断る事ができませんでした。

さて、ここで問題が一つ出て来ました。
それは私と彼の関係のことです。
部屋が散らかっているとか、少しダラダラとして服装をしているなんて言うのは問題ではありません。
しかし彼の存在自体は私にとっては凄く問題です。
彼が遠くに住んでいればいいのですが、何せ彼はお隣さんです。
つまり会いたい時に会いやすい環境となっており、もしかしたら夜中も一緒にいるのではないかと父親に勘ぐられてしまうかもしれません。

なんていう事を考えていたら、とうとう父が家に来てしまいました。
家に来た父は私のへを見て開口一番、片付いていないこととか色々な事を言っていました。
そして私はクッションを出して、さらに御茶を出して父の相手をします。
しかし頭の中は話の内容なんて殆ど入っておらず、彼のことをどうやって紹介すべきかと言う事ばかりぐるぐる回っていました。
このまま短期間でお別れするなら紹介する必要もないでしょうが、今後もずっと一緒にいたいと思っているので、紹介は必要不可欠です。
しかし隣に住んでいると聞いたら決して良い顔をする事は無いでしょう。
そう考えると今日は内緒にしておく方が無難なのかもしれない、でも紹介すべきな気もする、と、堂々巡りの考えが頭の中を駆け巡っていました。

そんな私の様子を見て変に思ったのでしょうか、父が急に私に対して何か心配事があるのではないかと言って来ました。
私は観念して実は、と言いかけた時に玄関のチャイムが鳴りました。
出てみるとそこには満面の笑みの彼がいました。
もうあれこれ迷って隠すことも出来ないので観念した私は彼の事を紹介し、さらにお隣さんだと言う事も伝えました。
最初それを聞いた父親は凄く驚いた様子でしたが、彼の様子を見て何かを感じたのか細かな事を言うことなく、それから少しして帰って行きました。
私は脇の下とかに凄い汗をかいてしまいましたが、彼の方と言えばしっかりと紹介されたからか結構満足げな顔をしていました。
お隣と言うのは凄く言いにくいと思っていたのですが、実際には私が思っている程言いにくくないもので、さらに紹介したのはどうやら間違っていなかったようです。